森田恭通×川田秀樹 対談 PREMIUM CUBE G 三軒茶屋

その昔、街道沿いにあった三軒の茶屋から名づけられたと言われるその地は、
利便性の高さとともに、どこか情緒を感じさせてくれる
—そんな人々に親しまれる街に、[PREMIUM CUBE G 三軒茶屋]が誕生します。

“G”を冠するこのマンションは、国内そして世界で活躍するデザイナー、
森田恭通さん率いるGLAMOROUS co.,ltd.とコラボレート。
森田さんのデザインは、そこに住まう人にどんな息吹を与えてくれるのだろうか?

常にチャレンジするという姿勢があれば、デザインに境界(ボーダー)はなくなる。

森田さんとは昨年の「PREMIUM CUBE G 西大井」以来の対談となりますが、最近はどのような活動をされているのでしょうか?

このところ海外のプロジェクトが多くて、以前にも少し紹介したマレーシアの「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」がいよいよグランドオープンします。これはISETAN of Japan SDN.BHD.とクールジャパン機構による共同プロジェクトで、店舗面積約11,000平方メートル、その名の通り「install new idea into the world」を提案するデパートとなっています。

伊勢丹新宿店のメンズ館よりも大きいのですか?

かなり大きいですね。地下のイートインもある食品フロアから、1階は家電からアパレルまでが揃い、シーズンごとのコンセプトを提案するステージがあったりします。その上はファッションで、ストリート系からカワイイ系まで。さらに上にはギャラリーや教室もあって、本屋さんなんかも評判が良いと聞いていますね。そして最上階がレストラン・フロアですが、「雅」「粋」「織」「素」の4つの美意識と「食べる」「暮らす」「過ごす」「楽しむ」「学ぶ」の5つの展開分類を組み合わせて編集されています。

ぜひ行ってみたいですね。
他にはどのようなことをされていますか?

あとは、カタールのホテルのメインダイニングとかですね。こちらは5年ほどかかっていますが、モンドリアンホテルです。マルセル・ワンダースが全体をデザインして、ダイニングが僕という、不思議な組み合わせのホテルです。
他にはジャカルタのジャパニーズレストランなども手がけています。このところはアジアが多いですね。

カタールのメインダイニングは結構広いのですか?

そうですね、約250坪くらいある巨大なレストランです。出される料理はオリエンタルだと聞いていますが。
こうして見てみると、海外でも日本のコンテンツが求められているということでしょうね。例えばデリケートさであったりとか・・・

最近は写真にも力を入れられていますね。

2015年からパリで写真展を開催してきましたが、2016年からは国内でも行っています。 写真というのは、ジャンルは違うのですが、最近、アーティストが建築をやったり逆に建築家がアート作品を造ったりと、ボーダーがなくなってきていますね。それぞれの「美 に対する表現の仕方が増えているわけですが、それも自然のことだと思います。 僕の写真テーマのひとつに、女性の身体をモノクロの世界観の中で追及するというのがあるのですが、その美しい曲線はインテリアや建築のモチーフにもなっていくと考えています。

街についての多角的な情報を知ることが、デザインの前提条件となる

森田さんにデザインをお願いしたマンションは、今回の三軒茶屋で6物件目となりますが、おかげさまで購入希望の方にキャンセル待ちが出ています。

若者に人気の街ということもあるのでしょうね。僕は以前、仕事の関係で関わらせて頂いたことがあるのですが、その時の印象は、都会なのに親しみやすい街、人と人とのつながりがある街というものでした。

私も若い人たちが多く住む街という印象があります。実は学生時代、学校が渋谷にあった関係で、電車ですぐに行ける三軒茶屋ではよく遊んだものです。
今回の物件は場所が良いという理由もあると思いますが、他社の物件にくらべて、デザインという優位性がかなりあると思います。

今回の物件は、低層というのも魅力的ですね。

住宅地なのでまず容積の問題があったのですが、低層ということでデザイン的には何か意識されたことはあったのでしょうか?

住宅街の真ん中ということで、まず地域に共存するようなデザインを意識しました。ハッキリと強い主張があるものよりは、街とつながっていくようなデザインの方が良いだろうと考えて、今回もアースカラーを使っています。

住む人を想うことから、コンセプトが誕生し、デザインが具体化する 

今回のデザインコンセプトは、“グラデーション”ですね。

“グラデーション”としたのは、街に合ったやさしいアースカラーを使うことで街に溶け込み共存するように、という思いがあってのことです。
外観は6色のタイルを使っていますが、最も濃い色をまず決め、そこからだんだん薄くなっていくようにしました。パースではなかなかイメージがわかないのですが、実物はおもしろいグラデーションで立体感が出てくると思います。

パースだと難しいのですが、出来上がりはもっと良くなりますね。
今までお願いしてきた物件はどちらかと高層が多く、今回初めて低層ということで「どんなデザインが出てくるのか?」と期待していた部分はありましたが、いただいたデザインは私がイメージしていた感覚と合致したものでした。

地域と共存するデザインというものを考えた場合、低層ならではの魅力があると思いました。

外観にくらべ、エントランスは同じグラデーションでも少し違っていますね。

外とは違って中のエントランスは、材質は異なりますが細かなドットのグラデーションで、やわらかさや温かさなどを表現しています。
街道沿いの街で、場所的にはとても便利なのだけれど、人と人とのつながりや親しみやすさということもイメージしています。

三軒茶屋の駅を使うエリアは広いのですが、その中でもアドレスが三軒茶屋なので「本当の三軒茶屋」といっても良い場所に位置しています。

歴史のある地域に溶け込んだデザインなのですが、時間がたっても新しいままで住めるタイムレスなデザインでもあるので、いつまでも長く住んでもらいたいですね。

三軒茶屋にある他のワンルーム・マンションとくらべ、デザイン性の他に、設備仕様もレベルの高いものを使っていますので、「選ばれる物件」になるものと確信しています。
また今後も、良い場所に良いデザインの物件を作っていきたいと考えています。
本日は、どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

森田 恭通

森田 恭通

1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリなど海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。
2013年婦人服・婦人雑貨フロアに引き続き2015年にはリビング、ベビー子供フロアの「伊勢丹新宿本店本館 再開発プロジェクト」が完成した。2013年自身初の物件集「GLAMOROUS PHILOSOPHY NO.1」がパルコ出版より発売。2015年11月初の写真展「Porcelain Nude」をパリで開催。
SEGD Global Design Award、A' Design Award and Competition、Design For Asia Awards、The International Hotel and Property Awards、INTERNATIONAL PROPERTY AWARDS、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awardsなど、
受賞歴多数。
https://glamorous.co.jp/

川田 秀樹

川田 秀樹

1972年生まれ。青山学院大学卒業後、不動産会社に営業職として入社。25歳で管理職に抜擢、以後マネジメント業務に携わる。
前職では企業のナンバー2として、株式上場に携わる。
2008年に株式会社ヴェリタス・インベストメントを設立し、代表取締役に就任。
「PREMIUM CUBE」シリーズを中心にワンルームマンションの企画・開発・販売を行っている。

川田秀樹 著
『不動産投資は入居率100%のデザイナーズマンションにしなさい!』
お求めは大手書店・インターネット書店等でどうぞ。

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